Impressions
元 ENSIFERUM, ARTHEMESIA の Jari Mäenpää (vo,g) 率いるシンフォニック・メロディック・デス・メタル・バンド WINTERSUN の2ndアルバム。
随分と前から毎年のように「今年中にリリース!」と謳いながら一向に出ないという「出る出る詐欺」の様相を呈していたので、本作が手元に届いたときはかなりびっくりした。(笑) 一説によると、編集作業を行う Kai Hahto (dr/今 SWALLOW THE SUN にもいるのか!?) パソコンがスペック不足だかなんだかだけど買い換える金がなくて作業が滞っていたとか?(苦笑) こうして新作完成させたってことは、無事に新しいPC買えたってことかw
そんなこんなで前作から約8年もかかってようやく発表に漕ぎ着けたこの2nd、全5曲で約40分、うち2曲は雰囲気モノのインタールード的インストなので、実質3曲で約34分。キッラキラに輝くシンフォ・アレンジの壮大な響きには流石!と生唾を呑むも、劇的に疾走するパートで高揚を煽る場面は控えめに、ひたすら重厚にエピカルなドラマ構築に精を出すその新スタイルは少々・・・いや、かなり物足りない。尺的にも。「ヲイヲイ8年も待たせといてコレかよ( ゚д゚)ポカーン」的な。
ファンタジック&スペーシーな手触りは悪くないし、グッと増量された Jari 様のノーマル詠唱パートのメロウな風味もそれはそれで味わい深いんだけど、なんというか・・・起承転結がめちゃめちゃな感じなんだよな。ただ、ただ! 4部構成の組曲 #2 "Sons of Winter and Stars" 1曲だけはメチャいい! ヴァイキング風味の漢クワイアで歌われるこの勇壮なサビメロはマジ燃えるわ〜。
とりあえず、2013年中に本作の続編となる "Time II" がリリースされるということで、それと併せて聴いてみてどう印象変わるか、ってところですな・・・。ま、一応は期待してみよう。