Impressions
LOCOMOTIVE BREATH / Train of Events (1999)
投稿日: 1999/01/20
80年代初期に活躍した(のか!?/笑)OVERDRIVE のメンバーで、「北欧ヘヴィ・メタル大辞典」の著者としても知られている Janne Stark のバンドという、一度リタイアしてカムバックしたオヤジ的イメージ、レイドバックしたバンド名、そして叙情味のかけらもないジャケット・・・彼らを取り巻く全てのパラメータが発散する最高級なまでの野暮ったさから本作を敬遠してしまうと、北欧メタルファンは割を食うことになるかも。
なんとこれは北欧メタル独特の哀愁の魅力に溢れた好盤じゃないですか!
パワー充分、所々に70年代プログレッシヴ風味をまぶしつつもダサくまとめた楽曲(誉めてます/笑)は、大胆に取り入れられた煌くツインギターと21才というシンガー Herman Saming の若々しい歌声のせいか、意外なほどに溌剌とした活気に満ちていて、素性を明かさなければブランクのあるオールド・タイマーの復活作とは決して思わないだろう。
Janne Stark 自身のギタープレイも、ゲスト参加でスーパープレイを披露している Mattias IA Eklundh (FREAK KITCHEN), Carljohan Grimmark (NARNIA)の達人らとバトルを繰り広げてもなんら遜色のない見事なもので、微塵もそのブランクを感じさせない。北欧叙情インストゥルメンタル・チューン "Deperture" での泣きのプレイ・・・タマらんッスよ!!(99/01/25)
満足度 : 84%