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SHY / Unfinished Business (2002)

投稿日: 2002/08/20

N.W.O.B.H.M.末期に登場した英国のハード・ロック・バンド SHY は、「哀愁ハード・ロックの理想系」として My 脳内のかなり高い位置に埋葬されていた。
「埋葬」ってのは、"Brave the Storm", "Excess All Areas" という至高の2枚を世に残したということで、その役目を充分に果たしその寿命を全うして朽ちていったバンドという認識だったからだ。
なので、1999年の復活第一弾 "Let the Hammer Fall" でこれ以上ない程の悪夢を見せてくれちゃった時も「ま、ゾンビみたいなもんだでしゃーにゃーて」ってなもんで、相変わらず終わったバンドという認識は変わらなかった。
同様に復活第二弾となる本作についても全く信用していなかったのだが・・・ところがどうしてコレが嬉しい誤算っつーかなんつーか、なかなか・・・いや、スッゴクイイ感じぢゃないデスか!?
確かに全曲素晴らしいわけではないけど、A.O.R.の洗練と伸びやかな哀愁が融合を見せる #1 "Skydiving"、往年の SHY そのものを感じさせる哀愁満載の #2 "Change of Direction"、愁いたっぷりにロック・ドライヴする #3 "Breakaway"、これまた SHY らしさに満ちたリラックスしたバラード #8 "Storyline"、そして、#1 と共にこの曲辺りの方向性が今後の SHY の進むべき道なのでは?と思わせる、Steve Harris のギター・プレイも美味しい好バランスなハード・ロック #10 "No Other Way" と、佳曲と呼べるの数は必要にして十分。
キラキラとしたスムースな音像は、様式メタル風味を後退させ代わりにソフトな A.O.R.風味を味方につけた感触で、規模こそ違うが JOURNEY"Trial by Fire" で復活した時に近い印象かも。とはいっても、しっかりと健在なハードなエッジに Tony Mills のワイルドになっちゃったルックスに感じる違和感(汗)とは無縁の衰え知らずの透明感溢れる丁寧なハイ・トーンが伸びる姿は、往年のそれに非常に近い香りを漂わせている。
年月を経て更にテクニックとそれが生む旨味が増した Steve Harris の弾く絶妙に構築されたギター・プレイが全編でたっぷり楽しめるのも◎。

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