Impressions

VANDENBERG / Vandenberg (1982)

投稿日: 1998/04/20

緻密に構築された泣きのGが涙腺を解放する傑作ヨーロピアンHR。
VANDENBERG は本作、そしてより進化した2nd "Heading for the Storm"で、私の作曲面において重要な影響を与えた大切なバンドだ。当時自分がやっていたバンドの曲を聞くと、それが顕著に感じとれる。(つまり、パクリだ! 恥ずかシィ~ッ! ^_^;)
私はそれまでオランダのハードロックバンドとといえば PICTURE と BODINEくらいしか知らなかったが、当時の「ヤングギター」誌(だったと思う)の「ヨーロッパメタル事情」みたいな特集でデビュー直前のこの VANDENBERG に関する記事を目にして、発売日を心待ちにした覚えがある。
そして実際に耳にした彼らのサウンドは、実際の予想を遥かに超越したものだった!
哀愁に溢れたメロディアスな「普通の」ハードロックに、クラシックの風格を備えたドラマティックなギターが乱舞する。すべての曲にはっきりとした起承転結があり、恐るべきドラマティックさを醸し出しているものの、決して「様式美」ではない。
中でも私は中心人物でもあるギタリスト Adrian Vandenberg の Michael Schenker 的でありながらも彼独自の情感を湛えたフレーズ、究極とも言えるギター・ソロの構築の妙に、「新たなギター・ヒーロー出現」と狂喜したものだ。
また、当時ドラマーだった私にとっては、随所で聴ける特徴的なフィル(後にAdrianによるオーバーダブだった事が発覚する)や、へんてこな形のバスドラにも興味をそそられた事を思い出す。
残念な事に最近の Adrian Vandenberg の仕事ぶりには私が求める彼らしさが発見できず、非常に歯がゆい思いだ。(MANIC EDEN の "Ride the Storm "を除く! あれは歴史的名曲だ!)

満足度 : 91
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