Impressions

AKIN / Verse (2002)

投稿日: 2002/03/20

魅惑の女声ヴォーカルをフィーチュアしたフランスの7人組ゴシック・メタル・バンド AKIN のこのデビュー作、いやー、これがもうメチャクチャ気に入っちゃいました。
きめ細かなデジ風味を控えめながら程よく主張させたユーロ・ポップを基調に、ノリノリ哀愁シンフォ・ゴシックや王道女声ゴシック・メタルへのリスペクトを忘れない曲調。そこでしっかりと耽美さを醸し出すフルート&アコギの浮遊と、たまに顔を出すロウなデス・ヴォイス&しっかりと刻むメタル・リフによるメタル攻撃の落差が呼び起こすドラマティックな抑揚。それらの上で Adeline Gurtner 嬢(詳細なルックス不明)のクリアな歌声が可愛らしくも堂々と響き渡らせるキャッチーな哀愁メロディ・・・と全てがマジで素晴らしい。
が、それ以上にオレの心を捉えた最大のポイントが、このタイプのバンドでは類を見ないほど全編に心憎く配置された Matthieu Baker の奏でるテクニカル・ギター。ソロイスト・タイプの大きなヴィブラートとともに、ネオ=クラシカルなアルペジオからエモーショナルなペンタトニック、果てはマジカルなタッピングまでをを絡ませながら繰り出す歌心すら感じさせるキャッチーな泣きフレーズが楽曲の重要なキーになっていて、頬が緩みっぱなしッス。
時にメタリックな音像を聴かせてはいるものの、全体のプレイの質的にはメタル度は低く、音圧を抑えた隙間感のあるプロダクションがある種の落ち着きをアレンジしているのも◎。
あえて解りやすく喩えるとすれば、LACUNA COIL"Unleashed Memories" で見せた路線を更に可憐かつ耽美な方向に広げたって感触かな?
全9曲39:44では、物足りない物足りない物足りないったら物足りないっ!

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