KING DIAMOND は我が HM 人生において Special 極まりないバンドだ。何しろ私が死ぬときに棺桶にそっと忍ばせて欲しい"人生のHM アルバム TOP10"に、名作 "Abigail" "Them" と、2枚もの作品を送り込んできているのである。しかし "The Eye" 以降の作品ははっきり言って忠誠心のみで買っているに過ぎない。非常に、本当に、泣けてくるほど残念だ。
本作でもあのドラマティックで整合感たっぷりの美しき北欧暗黒物語は当然再現されておらず、ただ不気味な雰囲気を撒き散らすだけの退屈な曲が並ぶに終始している。琴線に触れる美旋律を弾かせたらピカイチの名手 Andy LaRocque も見事に飼い殺しだ。
再結成 MERCYFUL FATE にしても過去の名作群を超えることは不可能なので、King は一刻も早くこの KING DIAMOND に専念してもう一度夢を見させて欲しいと切に願う。