Impressions
TORCHBEARER / Warnaments (2006)
投稿日: 2006/06/20
Christian Älvestam (g/UNMOORED, SOLAR DAWN, SCAR SYMMETRY, INCAPACITY, QUEST OF AIDANCE etc.) と Par Johansson (vo/SATARIEL) を中心としたメロディック・デスラッシャー TORCHBEARER の 2nd アルバム。
冷徹に突き進む暴虐なブルータル・デスラッシュは、テクニカルなギター・プレイが奏でる哀愁の美旋律が絡まりまくるドラマティックな高揚感と悲愴なる緊張感が、テーマとして据えた第一次世界大戦時の海戦の凄惨な情景を目に浮かばせる優れモノ。
とにもかくにも、リード・ギタリスト Patrik Gardberg (g/DIVINEFIRE, UNMOORED, AMMOTRACK) の悶絶ネオ=クラシカル・プレイが聴いてて思わず顔が綻んでしまうほどの凄まじさなのが嬉しくて仕方ないではあるんだけど、あまりに強力なオープニング・チューン #1 "Dark Clouds Gathering" の後に続く楽曲群がまぁボチボチな悪くなさ…って程度なのと、2~4分の楽曲が並ぶ35分にも満たないちょいとコンパクト過ぎる尺のおかげで、必然的にギター・ソロ・パートも少なくなってしまっている・・・というのが勿体無さ過ぎ。
あと、SCAR SYMMETRY でも感じていることなんだけど、せっかく内容的にはイイ感じなのに、Christian Älvestam のあまりの掛け持ちの多さ&多作っぷりが個々の作品への感情移入を削いでしまっているのも、微妙にマイナスに思えるんだよなぁ。
(Jun, 11, 2006)
満足度 : 85%