Impressions
前作 "Floe" の驚きの充実が印象的だった、ポーランド産女声ゴシック・バンド MOONLIGHT の 6th アルバム。英語盤とポーランド語盤が両方あったんだけど、一瞬たりとも迷うことなくポーランド語盤を GET。
ワールドミュージック的な風合いの垢抜けさ加減を感じさせた前作より些かマニアックな感触の本作は、ユーロな慕情漂うデジ=ポップや、静謐なる耽美ゴシック・チューンといった美しい側面は勿論、典型的プログレ・ゴシック・メタルや執拗な反復がトリップを誘うサイケデリック・ドゥームな楽曲まで、全てがアンダーグラウンドなマジックに包まれている。
ポーランド語がそうさせるのかどうかは定かぢゃないが、東欧美女 Maja Konarska お姉たまのアンニュイかつコケティッシュな官能的歌唱が異国情緒満点でタマンネーんだよね。
メロディの即効性にはやや欠ける嫌いがありながらも、後半から終盤 "Jesugej von Baatur" ~ "∞" ~ "Nic" ~ "Gebbeth" にかけてのドゥーミーな暗黒美がじわじわと染み込む快感は捨て難いものがあるんだよなぁ。
満足度 : 79%