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H.E.A.T / Tearing Down the Walls (2014)

投稿日: 2016/05/09

スウェーデン産メロディック・ハード・ロック・バンド H.E.A.T の4thアルバム。

シンガーを現在の Erik Grönwall に交代した前作 “Address the Nation” (2012) は、それまでと比べ物にならぬ程に垢抜けた傑作だったが、それを踏まえての本作はさらに成長してヤヴァイ級のもんの凄いことに。

その Erik による溌剌と弾けるブライトな熱唱が前作と比べて表現力/説得力を格段に向上させているのに加え、楽曲も益々グローバルなポピュラリティを増強。多く目にする「よりアメリカンになった」という表現もまぁ理解できるが、その一言で簡単には片付けられないもっと根源的なヴァラエティ感 ──例えば ABBA にさえ通じてしまうような── を備えてしまうそのポテンシャルには、恐怖すら感じるね。

Most Impressive 10 of 2014 の Tunes of the Year No.1 に選出せざるを得なかった程の超弩級のガッツィーな名曲 #1 “Point of No Return”、ヨーロピアンな哀感を湛える #6 “Mannequin Show”、マイナーキーとメジャーキーが行き来する様に悶える #10 “Eye for an Eye” らをはじめ佳曲のオンパレードなんだが、そのどれもがピッキングの一つ一つ、リヴァーブの粒子一つ一つ、スネアのゴーストの一つ一つまで繊細に気を配りつつ、それでいてオーヴァープロデュースな作り込み過ぎ感を感じさせずに、ロックの衝動的な勢いを発しているのは本当に奇跡的。

あ、そうそう、俺的にはこの H.E.A.T の魅力は、往年の北欧メタル的なナイスなギター・ワークの存在もかなり大きいのね。で、その悶絶ツイン・ギターの片割れだった Dave Dalone が前作を最後に抜けてしまって、本作は Eric Rivers のシングル・ギター体制になってるんだけど、その Eric の奮闘によって全く問題なし。めっちゃ良いギター弾いてます!

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