Impressions

OBSESSION / Carnival of Lies (2006)

投稿日: 2006/06/20

LOUDNESS, Yngwie Malmsteen などで活躍した剛健メタル・シンガー Mike Vescera がそれ以前に在籍していたUS正統派パワー・メタラー OBSESSION が、19年振りに復活して 3rd アルバムをリリース。

その Mike のストロングなハイトーン・ヴォーカルと、今回の復活劇をサポートする Scott Boland (MVP) & John Bruno (XFactorX) の新ギター・チームによるネオ=クラシカル風味たっぷりの荒々しい弾きまくりが映えるオールド・スクールなヘヴィ・メタルは、欧風志向のマイナー・メロディをアメリカン・メタルならではの大味なパワー感で調理した当時の魅力をしっかりと受け継ぐもの・・・なんだけど、全体的にやや発散気味のドタバタ感に満ちているせいか、新作なのに当時の作品を凌駕するほどのOUFなクサレ・フィーリングを漂わせているのが面白いというかなんというか。。。(汗)

今となっては刺激が少ない音像ながら、繰り返し聴くうちに「あー、やっぱB級USパワー・メタルっていいナ…」とじっくりと沁みてくる本作、新曲群も悪くないんだけど、#11 "Marshall Law 2006", #12 "Panic in the Streets 2006" らの初期の名曲の再録はやっぱ懐かしさ満点ス。もし次作があるならば、その時は My Favorite Tune である "Scarred for Life" を採り上げる方向でヨロシク。>関係各位

もちろん、先日の DANGER DANGER の来日公演にも帯同していた激テク・ギタリスト Robert Marchello のゲスト参加も大きなトピックで、タイトル・トラック #2 "Carnival of Lies" はじめ4曲で聴けるその悶絶ネオ=クラシカル・プレイは、今後の彼の動向への期待を募らせまくってしまう威力アリ。

 (Jun, 01, 2006)

満足度 : 78
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