Impressions
スペインの指輪系トラッド/フォーク・メタル・バンド SAUROM LAMDERTH が SAUROM と改名(?)しての通算4作目。
笛/ヴァイオリン/バグパイプ/女声等をフィーチュアした民謡テイストと、シンフォニー&クワイアを纏ったクラシカルなアンサンブルが見事に融合した欧風エピック・パワー・メタルは、DARK MOOR meets MAGO DE OZ な風合いなんだけど、シンガー Miguel A. Franco のちょっぴり Hansi Kursch 似なダミ声のせいか BLIND GUARDIAN っぽさもアリ。
ヒロイックなスリルを探求しつつもスパニッシュ独特の散漫なキャッチーさも持ち合わせていたりして(そこが MAGO DE OZ っぽい)、最初一聴したときはその部分にショボさを感じてしまったりしたんだけど、聴き込むほどにそれらが良質のヴァラエティに繋がっていると思わされるところがポイント高かったり。
インパクトの強い楽曲が並ぶ中でも、勇壮なる哀愁がフォーキーにシャッフルする #6 "Dracum Nocte" は、民謡系メタル史上最強の一角に名を連ねるべき名曲。
(May 22, 2006)
満足度 : 85%