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CYRIL ACHARD'S MORBID FEELING / In Inconstancia Constans (2002)

投稿日: 2002/01/20

「フランス人ギタリスト」といえばちょい前までは Patrick Rondat、そして近々では当サイトの2001年度ベスト・ギタリストに輝いた Stephan Forte を真っ先に思い浮かべる今日この頃、先に我が国でもリリースされた “A Tribute to Jason Becker” にも参加していたこの見事なテクとセンスを持つギタリスト Cyril Achard もそんなフランスからの新たな刺客だ。
彼の2枚目のソロ作であるらしい本作は、MORBID FEELING という名の看板を掲た新バンドとしてのデビュー盤という意味合いもあるが、その内容はといえばまさにそのとおりの「ずば抜けたギタリストが率いる新生プログレ・メタル・バンド」という印象。
80年代後期に当時10代にして既に ATOLL (!) から分裂した ATOLL SUD なるプロフェッショナルなバンドのメンバーとして活動していたという経歴を持つ Cyril Achard の Jazz/Fusion をも飲み込んだ凄絶なネオ=クラシカル・プレイと、それに追随する他の楽器陣によるハイ・レヴェルなテクニカル・グルーヴが生々しく火花を散らす、DREAM THEATER を手本としながら欧州真性プログレッシヴ・ロックの叙情的な鼓動をも封じ込めた楽曲はスリリングな魅力的たっぷりで、“Fallen From Grace” 後半でのソロの応酬が発散する凄まじい緊張感は、マジで小便がパンツの中で迸るほどー。
さらに美味しいのは専任シンガー Patrick Peek によるキャッチーな歌唱が彩る「歌モノ風味」で、そのややぶっきらぼうでありつつも繊細な表現にも長けた歌声と声質がバックの音像と絡む姿は、所々で IT BITES の面影を瞼の裏に浮かばせるのが嬉しいね。
この美味しいプログレ・メタル作品が「数多いテクニカル系ギタリストのたぶん退屈であろうソロ作のうちの一枚」と誤解されたまま闇に埋もれてゆくっつーのは、あまりにも勿体無いなぁ。
ちなみに Tony MacAlpine が3曲でゲストでキーボード・ソロを披露してマス。(レギュラーメンバーである Jean-Marc Layani が相当に凄いので、あまりセールスポイントにはなってないけどね。/汗)

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