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DREAM THEATER / A Dramatic Turn of Events (2011)

投稿日: 2011/09/08

バンドの創始者でありクリエイティヴィティ&アクティヴィティにおける司令塔でもあった Mike Portnoy (dr) のまさかの脱退という危機を、後任に STEVE VAI BAND, EXTREME, ANNIHILATOR 等での活躍で知られる凄腕 Mike Mangini を迎えて乗り越えようとせん、バンドにとって一大転機となるだろう11thアルバム。

先行公開された #1 "On the Backs of Angels" を聴いて「スゲー良いんだが・・・ずいぶん無難にまとめてきたなぁ」と感じたけど、7月末に全曲サンプルが手元に届いて以来今日まで一ヶ月ちょいの間全編をずーっと聴き込んだ末の印象も、やはり当初の印象とさほど変わらず。誰もが注目するだろう新ドラマー Mike Mangini も「凄くて当然」という高い期待をそのまま満足させる超ハイレベルな仕事をこなしてはいるけど、やはり「DREAM THEATER かくあるべし」というレールに自ら乗っかって行ったような、良くも悪くもこれまでと比べても違和感の少ないプレイというか・・・。ドラムの音量も小さめだし。(ってか今までがデカ過ぎwww)

その点も含めて、本作は残されたメンバーが一丸となって再考したバンドのアイデンティティを改めて追求する姿勢を以てこれまで全作品の特徴を高いレベルで巧く取りまとめた集大成的な作風で、新旧ファン誰もが一定の満足感&安心感を得ることができるものだとは思うが・・・やはり「安牌」な印象なんだよなぁ。James LaBrie (vo) の歌唱についても、今回は無理しない音域で自身の魅力を発揮しようとしたと思えるものの、無難なメロディ運びが歌唱パートの存在感を希薄にしているように感じる。

それでも、目に見えぬ抑圧から開放されたフレッシュな意欲と怨念にも似た意地とが相対しながら、総監督 John Petrucci (g) 自身のソロ・ワークの充実と共にこれまでになくバランス良いアンサンブルを呼び込み、それがこのところ希薄だった「初期的メロディアス・サイド」の追求を推進している事には嬉しさを覚えるし、さらには近作で Mike Portnoy が主導してきたミーハーなパクり三昧(笑)が姿を消したことで非常にストレスの少ない聴きやすい音像になっているのも確か。

DREAM THEATER の本質が凝縮された前述の #1 "On the Backs of Angels"、愁いに満ちたポンプ・ロック的開放感が心地良すぎるメロウ・チューン #4 "This is the Life"、プログレッシヴなフォーマットでメロディアスな魅力を質高く綴る大作 #8 "Breaking All Illusions" あたりは、MY BEST作成時にも十分に候補に喰い込んでくる名曲レベルのものだと思えるしね。

ま、この交代劇を経た DREAM THEATER の本当の真価が問われるのはきっと次作だな。それが出るまでは、本作をリピートし続けてみよう。(その結果どえらい気に入ってしまう可能性は決して少なくないw)

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