Impressions
German Style の 疾走 Metal に北欧の Classical な味わいを付加した、Italian 劇メロ Metal の 2nd。
多くの Italian XaMetal 勢とは異なるのが、Synthesizer での Symphonic な Orchestration に頼りきっていない点。SONATA ARCTICA に通じるわかりやすい歌メロと、2本の Guitar を生かした Guitar Oriented な「METAL 感」に満ちた楽曲そのもので勝負しているのがなんとも好印象だ。
とにかく Andrea Martongelli & Matteo Ballottari の Guitar Combi による Technical かつ Emotional な Guitar Play がヨダレ物の財産で、あの手この手を使って時に掛け合いで時に Harmony でと弾きまくる姿は、確かに CACOPHONY を彷彿させるかも。
Michael Kiske を目指しながらもやや線の細い「Timo Kotipelto 型」で、ATHENA の Francesco Neretti を彷彿させる甲高い超ハイトーンを武器にするややヘナチョコさ加減が魅力の Singer Alessio Garavello の唄が醸し出すマイナー臭がたまらなく素敵だし。
微妙な哀愁 Melody が琴線の上で疾走する "Sun's Temple"、勇壮な民謡旋律が泣きを誘う "Starchild" をはじめ、疾走疾走また疾走と思いきや意外にも緩急の妙に頬が綻ぶ楽曲は、どれも聴きどころたっぷり。仄かな Viking の香りも見逃せないしね。
まだまだ粗い部分も確かにあるものの、いきなりの本邦 Debut が納得の好盤ですわ。