フィンランドのメロディック・パワー・メタル・バンド REQUIEM の Scarlet Records 移籍第一弾となる 3rd アルバム。

熱唱ヴォーカルがキャッチーな叙情メロディを綴る欧州メタル然とした装いでありながら、それぞれの楽曲に一筋縄では行かない独特のプログレッシヴな感性が絡みついてこの REQUIEM 独特の色に染まっているのが面白い。

Henrik Klingenberg (key) が SONATA ARCTICA に専念するため脱退してしまったが、その後任として加入した Jukka Hanninen の YES, ELP, KANSAS を崇拝し Keith Emerson に大きな影響を受けたというハイセンスなプレイの活躍が、その穴を微塵も感じさせていないのも見事だ。

　(Nov. 30, 2005)