Impressions

DRAGONFORCE / Inhuman Rampage (2005)

投稿日: 2005/12/20

英国ベースの多国籍(香港/ニュージーランド/南アフリカ共和国/ウクライナ/英国)メロディック・スピード違反・メタル・バンド DRAGONFORCE の 3rd アルバム。

"Inhuman Rampage" と冠されたタイトルの通り、超人的に猛り狂うそのハイパー・スピードな爆裂メタル・サウンドは、3作目にしてもはや無敵の様相。「速さは正義だっちゅーの!」「速けりゃいいんだよクソッタレ!」的な刹那なる速度偏重主義に傾倒しているようで実は思いのほか思慮深いコントロールを以ってエキサイトメントを構築する楽曲群が、本作ではこれまでで最高レベルの強力なメロディとともに格段の冴えを見せているのが何とも素ン晴らしいデス。

親しみやすい明快歌唱をヒロイックに放つ ZP Theart (vo)、超 Nintendo タイプなギミック奏法がウザさを通り越して魅力に感じてき始めた(苦笑)Herman Li (g) & Sam Totman (g) のジャンピング・チーム、バンドに独特のスケール感/色彩感を与える影の実力者 Vadim "漏れも鍵盤噛むっちゅーねん!!" Pruzhanov (key)、神速ビートで高揚感をリードする Dave Mackintosh (dr/ex-BAL-SAGOTH) という個性的なメンバーそれぞれのキャラクタもいい具合に立ってきた感じで、それによって正直ワン・パターンではある楽曲から、ある種の“説得力”が感じ取れるようになってきているんだよね。

なにはともあれ、至高の名曲 "Blackfire" を超える勢いの充実っぷりを見せる「DRAGONFORCE 全部入り」なオープニング・チューン #1 "Through the Fire and Flames" は、何度聴いても聴くたびに禿しく悶絶。そして前2作同様に、今回の日本盤ボーナス・トラック(#9 "Lost Souls in Endless Time")が、本編収録曲に比べて全く遜色のない佳曲だってのも嬉しいッスな。

 (Dec. 29, 2005)

満足度 : 93
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