Impressions

THE WICKED / Sonic Scriptures of the End or Songs to have Nightmare with (2004)

投稿日: 2005/01/20

フィンランド産シンフォニック・ブラック・メタル・バンド THE WICKED の 2nd アルバム from Spikefarm。

Kimberly Goss (vo/SINERGY) や IMPALED NAZARENE のメンバーらをゲストに向かえ天才 Trollhorn (MOONSORROW/FINNTROLL) がプロデュースした本作は、サイバーでインダストリアルなソリッド・ヘヴィネスと古典的なシンフォニーの壮麗たる威厳が時空を超えて渦巻く、超シアトリカルなハイ・クオリティ作。

凄絶なブラスト、壮大なオーケストレーション、そしてマーシレスなレイヴ・ビートが目まぐるしく展開する幽玄な亜空間が描き出す、機械と宗教が支配する混沌とした近未来の破滅的世界観は、初期 VOIVOD meets MARILYN MANSON × FINNTROLL ってな強引な喩えが脳裏に浮かぶ圧巻の密度を誇っている。

74分近い長尺(って、そのうち17分弱の無音部分が存在するんだけど/汗)は確かにメッチャ冗長なんだけど、S.E. 的なトラックの情景描写の場面の多さが運んでくるサウンド・トラック的な酔わせ方に、聴いてる最中は意外と心地よくさせられるデス。まぁ聴き終わった後は全部忘れちゃうタイプのサウンドではあるんだけど。(苦笑)

 (Jan. 26, 2005)

満足度 : 79
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