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EVIL MASQUERADE / Welcome to the Show (2004)

投稿日: 2004/02/20

ROYAL HUNT のシンガー Henrik BrockmannMOAHNI MOAHNAZOOLWUTHERING HEIGHTS のギタリスト Henrik Flyman という「2人の Henrik」を中心とした、デンマーク産シアトリカル・クラシカル・メタル・バンド EVIL MASQUERADE のデビュー・アルバム。

とにかく、これまで D.C.Cooper 登場のインパクトの影に葬り去られてしまった感のあった Henrik Brockmann の歌唱の旨味を再認識させられたのが一番の収穫かも。「10年のブランク」という文字列が運んでくる「ロートル感」を微塵も感じさせないその歌唱は、経た年月が齎したタフさを身に付けて ROYAL HUNT 時代よりも一層上達した印象で、こうして改めて聴くと実に魅力的なシンガーだわさ。

そんな Henrik Brockmann の幅の広がった歌唱が映える楽曲も、冒頭の #1 “Intro (Ride of the Valkyries/Grand Opening)” での Wagner“Walkurenritt(ワルキューレの騎行)” を始めとするクラシックの名曲の引用を「節操なく」という表現が適当なほどに(苦笑)大量に全編に散りばめたドラマティックな欧州メタル・サウンドは、「クラシカル」というキーワードに反応しちゃうメイニアにとっては垂涎モノの佇まい。

特に、ゲストの Richard AnderssonAndre Andersen が豪華な鍵盤対決を聴かせる #3 “The Wind will Rise”Beethoven“Symphonie Nr.5 c-moll op.67(運命)” の一節から劇的にスタートするこれまたゲスト・キーボーディストの Mats Olausson の活躍が嬉しい #5 “Surprises in the Dark”、同じく Beethoven“Symphony No.9(交響曲第9番「喜びの歌」)” を中間部に採り入れた #7 “Children of the Light”、そして見世物小屋的なグロテスクな軽快感(って上手く表現できないな/汗)もあるバンド名を冠した入魂の #11 “Evil Masquerade” らの疾走チューンの殺傷力はカナリのものだ。

全体的にどことなく突き抜け感に乏しい地味さが漂っていたり、ボーナス・トラック #12 “Kimigayo wa Chiyoni” は明らかに日本ウケ狙いでチョイと興醒めだったりするけど、ここまでクラシカル欲を満たさせてもらって楽しませてくれれば全然 OK ッスわ。

あ、Dennis Buhl (dr/ SINPHONIA)、ナニゲにスゲー!!

 (Feb. 22, 2004)

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