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DREAM THEATER / Metropolis Pt.2 : Scenes from a Memory (1999)

投稿日: 1999/11/20

いや、凄い。やはり凄いのを提示してきたなぁ、DREAM THEATER。他の亜流(も好きだけどね/笑)とは見てる先があまりに違いすぎるわ。そしてその存在の次元が決定的に違う。最先端のテクニカルなプログレッシヴ・ロックでありながら、エモーショナルなロック・アルバムとしても超一級品なのが恐ろしい。

前作 “Falling into Infinity” で見せた、いかにもアメリカのバンドらしいモダンなキャッチーさ、開放感&メジャー感。そして出世作 “Images and Words” ので正統派 HM としての流麗なわかりやすさ。そして問題作 “Awake”(つってもオレはダントツでこれが好き!)での混沌とした暗黒プログレ的閉息感、退廃の美・・・これらが見事に融合したこれまでの彼らの集大成的な作風。もちろん過剰なほどのテクニックのぶつかり合いによるスリリングなバトルも堪能できる。

一聴して、彼らの作品では初めて個々の楽曲として「名曲」と呼べるレベルの傑出した楽曲が収録されてない・・・と感じながらも、ストーリー・アルバムとしての統一感、完璧な流れ、随所に溢れ出る美しいメロディ、スリリングなテクの応酬が醸し出す緊迫感に、完膚なきまでにノックアウト。

多くのファンが望むようなドラマティックで流麗なメロディにも溢れていながらも、全体的なトーンが、大好きな “Awake” の牙城に迫る緊迫した暗黒面で覆われているのが何にも代え難く高ポイント。

ACT I での、リラックスした “Through My Words” から、悶絶するような内省的ダークチューンながら息も出来ぬほどの超テクニカルな “Fatal Tragedy” の流れ。そして ACT II での、自分達のパロディであるかとさえ思えるほどの彼ららしくも衝撃的なインスト “The Dance of Eternity” から、その美しさに思わず息を呑む “One Last Time” への流れ。(この曲での James LaBrie は見事!)、あまりにも感動的な “The Split Carries On”、そしてラストを完璧なまでに締め括る映画的な超大作 “Finally Free” ・・・。聴き終える度に涙が溢れてしまう。

また、James LaBrie が前作で聴かせたようなコンテンポラリな(悪く言ってしまえば日和った)唱法から、存在感という意味では成長しつつも、一歩立ち戻った感のある有機的な唱法を披露してくれているのも嬉しいなぁ。

新キーボードプレイヤの Jordan Rudess は・・・正直、期待以上でも以下でもないかなぁ。巧いのは鍵盤弾けないオレでも一発で判る凄みはあるけどね。それと、話題のコンセプト・アルバムって側面は、音楽を聴くときにあまりそーゆーことに左右されない人間なので・・・その辺についてはパスってことで。

ま、何はともあれ、アッ!という間に過ぎ去る至福の77分14秒間ですわ。幸せ~。(にこ)

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