Impressions
おぉ、これは我々オヤジメタラー(苦笑)が思い浮かべるメロディック・ハード・ロックの一つの理想の姿では?
哀愁たっぷりのキャッチーなメロディとそれを彩る壮麗なコーラスが、考え抜かれた凝ったギターリフの上を乱舞し、そこに、各曲毎にハイライトを演出する見事なまでに起承転結を踏まえて構築された、叙情的テクニカルギターソロが切り込んでくる・・・。
そしてそのギタリスト Ralph Santolla は、少々強引な喩をするならば「ネオクラシカルな Michael Schenker」ってタイプ!
なにより、前作で感じられた「過去の資産」的正体不明な胡散臭さが払拭され、バンドとしての存在感溢れる好盤に仕上がったのが喜ばしい限り。
しかし、これほどの素晴らしい内容を誇りながら手放しで絶賛できないのは、やっぱシンガー J.Todd Plant の「ソツなくこなすが華がないヴォーカル」のせいだね。
満足度 : 87%