Impressions
KING CRIMSON クローンと呼ばれた 70's フレンチ・プログレ・バンド・・・の SHYLOCK ではなくて(笑)、この SHYLOCK はドイツ産メロディック・ハード・ロック・バンドで、本作は 2nd アルバム。
確かなエッジの立つハード・ギターをストリングスの柔らかな装飾で包んだ落ち着きのあるメランコリックな欧州ハード・ロックは、プロデュース/エンジニアも務めるバンドの中心人物であるシンガー Matthias Schenk による、端々でストロングさを演出しながらも甘口な耳触りの歌唱で歌われるキャッチーな哀愁のメロディを主軸に据えたスタイルで、方々で言われているように確かにこりゃ超 JADED HEART タイプ。(苦笑)
ただ、楽器演奏陣のプレイは本家の充実振りには遠く及ばず、その惜しい感じの垢抜けなさが感情移入を妨げ気味。
とはいいつつも、ラスト2曲 "Another Lonely Night", "Freedom Rising" の切ない泣きの応酬には、ついついグッと拳を握り締めてしまうんだけどねー。
満足度 : 77%