Impressions

GANDILLION / The 4th Nightingale (2008)

投稿日: 2010/04/04

オランダ産プログレッシヴ・ロック・バンド GANDILLION の約9年ぶりの2ndアルバム。前作以来一切音沙汰なかったので勝手にもう消滅したかと思ってたら(というか存在自体忘れてた/汗)、まだ生きていたことに驚いてついつい買ってしまった。

この9年の間にギターとベースを除く3人のメンバーが入れ替わった影響がどうかはわからないが、メタル的欲求はグッと後退し、前作のキモでもあったドリーミング&ファンタジックな辺境プログレッシヴ・ロック的味わいをより本格化させている。優美に鳴り響く柔らかなキーボードと新女性シンガー Astrid van Dissel 嬢のかなりの力量を感じさせる多彩な歌唱がリードする本作のたおやかなサウンドは、WHITE WILLOW, PAATOS ら北欧ネオ=プログレ陣と QUIDAM, TURQUOISE らの東欧ポンプ系の中間あたりに配置したくなるスタイルと言えるかな。

ただ、10分超の大曲2つを含む13曲が6章を綴る組曲構成というドラマティックな造り、前述の良好な辺境プログレ・テイスト、そして聴けば聴くほどにその上手さに惹き込まれて行く Astrid 嬢の圧倒的な歌唱力・・・とった非常に大きなプラス要素を持ちつつ、全体の印象は今ひとつ。曲/演奏陣のプレイの双方の相当な薄味さが、「全体の雰囲気を楽しむ」という百歩譲った楽しみ方(苦笑)をも阻むレベルで・・・。個人的には、前作で驚かされた超絶ドラマーの脱退がかなり痛いっぽいデス。

満足度 : 65
  • いいね! (0)
  • よくないね! (0)
作品を探す 最新の投稿を見る
アーティスト名で一覧する ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ#0-9日本語
リリース年で一覧する
満足度で一覧する
フリーワードで検索する