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PARADISE LOST / Paradise Lost (2005)

投稿日: 2005/03/20

90年代前半にゴシック・メタルの始祖として君臨しながらも、ここ数作は広義のメランコリック・ロックを模索する旅に出ていた英国の PARADISE LOST が、10作目という節目にその誇り高きバンド名をタイトルに冠した素晴らしい作品を携えて帰還した。

“Host” 以来完全にノーマークだったところに突然提示されたこの暗黒美に満ちた猟奇アートワークに、何か只ならぬ気配を感じて買ってみたら・・・そこに封入されていたのは、今更彼らに全く期待もしていなかった、まさにそのジャケのイメージ通りのまさかの「こっち寄り」の作風!

オープニング・チューン #1 “Don’t Belong” で、ピアノとストリングスが物憂げに絡む導入部に悶絶する中でリズムが爆発した瞬間、脳内でなんかのスイッチが入ったね。(笑) 続く、極上のメランコリーがヘヴィに炸裂する #2 “Close Your Eyes”、ノリノリながらやはりフィンランド勢とは異質の手触りなキャッチーなリーダー・トラック #5 “Forever After”、テーマ・メロディの荘厳な風合いに背筋が凍る #11 “Spirit”、そしてラストに控える Greg Mackintosh (g) のマジ泣きギターが激ヤヴァな重厚なゴシカル・バラード #12 “Over the Madness” ・・・と、ここまでやってくれれば十二分に満足だわ。(嬉)

冒険で培ったモダンでスマートな素養を好方向に作用させつつダークで耽美な慟哭を取り戻した堂々たるゴシック・メタルは、Nick Holmes (vo) の放つ背徳な邪気こそ重ねた年輪相応に薄まれど、往年の名作 “Icon”“Draconian Times” の流れの上にあると確信できるもので、“One Second” で既に失われていた“威厳”がここには確実に存在しているのがなんとも感慨深い。。。

いや~、PARADISE LOST がこーゆー出方をしてくると、今後のゴシック・メタル地図も現状の予想から随分変動が起きそうだな・・・。 ま、それもまた楽しみだけどね。

 (Mar. 19, 2005)

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