Impressions
TAD MOROSE / Modus Vivendi (2004)
投稿日: 2004/12/18
スウェーデンの中堅正統派パワー・メタル・バンド TAD MOROSE の、2nd 以来約10年ぶりの日本盤リリースとなる 6th アルバム。
いつのまにか知らない間にシンガーが Kristian Andren から別の人に代わっていたが(既に本作で3作目らしい/汗)、強靭な熱唱を聴かせる現シンガー Urban breed の歌唱の質感のせいか、楽曲のスタイル自体も多少変化。
彼らが本来持ち合わせていたミステリアスなダークさは確かに息衝きつつも、以前の様式的なプログレッシヴさは影を潜め、前作あたりから大幅に導入されたらしいキャッチーで骨太な80年代的アメリカン・メタル的ともいえる風合いに覆われている感じ。
ベテランならではのクオリティを保持したメロディックかつ重厚なパワー・メタルではあるんだけど、華やかさと対外的なアピール力にイマイチ欠ける楽曲群の地味ぃ~な佇まいは、ICED EARTH の雰囲気に割と近いかも。
ヘヴィ・メタルとしての迫力は充分だし、リズムを中心としたプレイ的にもカナリ強力ではあるので、ライヴを観ちゃうと楽曲云々抜きでそれなりに楽しめそうなタイプ。
(Feb. 27, 2004)
満足度 : 70%