Impressions
WUTHERING HEIGHTS / To Travel for Evermore (2002)
デンマークのギタリスト Erik Ravn 率いるドラマティック・シンフォ・メタル・バンド(プロジェクト?)WUTHERING HEIGHTS の2作目。
バンド名はプログレ・マインドをくすぐり、良質なアート・ワークはイマジネーションを刺激し、メンツ的にも元 TAD MOROSE, MEMENTO MORI, STREET TALK で現 FI5TH REASON なシンガー Kristian "Krille" Andren を筆頭に MOAHNI MOAHNA のギター、AURORA のドラム、CORNERSTONE のキーボード、そして TIME MACHINE のベースという豪勢な夢の布陣に胸が躍るし、実際に封入された音楽もネオ=クラシカルなギター・プレイを配したドラマティックに展開する大仰なシンフォニック・メタルで、XaMetalic な疾走とトラッドな民族風味がミステリアスに広がる「引き」の静的パートが交錯するという、全てが魅力的なエレメントに包まれている。
・・・んだけど・・・これだけ揃ってたら激悶絶なハズなのに、悪くはないんだけどイマイチ響きが足りないのが不思議だなぁ・・・と思ってよく聴くと、哀感のあるメロディは終始鳴り響いてはいるのにここぞという突き抜けどころに欠ける平坦さが目立つし、所々でチープさを感じさせるレンジの狭い音像もマイナス要因だわ。
そして最も違和感があったのは、結構好きなシンガーなハズだった Kristian Andren の別になんて事のない「お仕事歌唱」のつまらなさ。どうしちゃったんだろう?もっと歌える人のはずなんだけどなぁ。(謎)
まぁ音作り自体が濃密で、鳴ってはいるんだけどまだまだこの耳に届いてこない音もありそうなんで、もうちょい聴き込んだら印象変わってくるかもな。ってことで気長に聴いてみマッスル。
ってゆーか、この程度メンツを「豪勢な夢の布陣」って言っちゃう時点で、感覚トテーモオカシイデス、ワタシ。(汗)