Impressions
ニューヨークの4人組テクニカル・ハード・ロック・バンド ICE AGE の 2nd アルバム。
キーボード/シンガーを兼任する Josh Pincus を主軸に展開する Magna Carta 本流なプログレッシヴ・ワールドは、偏執的な変拍子の上でヘヴィ・メタリックなリフ・ワークやファストなユニゾン・プレイが自慢げに駆け回るいわゆる「DREAM THEATER 型プログレ・メタル色」を垣間見せる場面が多くも、直線的なボーカルが綴るアメリカのバンドらしいクリアなメロディが促す明快な味わいや聡明に跳躍するキーボードのポンプ・ロック風味が彩色した全体の空気からは ARENA や SAGA のそれに近いスタンスを感じる。
それぞれのメンバーは余裕かましながらスリルの演出が可能な手腕を持つまさにワールド・クラスの熟達さで、充実の演奏を存分に堪能することが出来る。そしてそんなツワモノ達が楽器の演奏以上に楽曲そしてメロディをアピールしようとしているのは痛いほど伝わってくるんだけど、その割には楽曲やメロディ自体がそこまで強力に迫ってこないのが惜しまれるところだね。
それにしても地味ぃなアート・ワークが損してるなぁ。。。CD トレイのファンタジックな Roger Dean 風イラストがジャケだったらトータルな印象がもうチョットまとまりやすかったのに。(ちなみにアート・ワークはすべてギタリスト Jimmy Pappas の手によるもの/驚) そしてインナーのメンバーショットの背景には二棟の貿易センタービルが聳え立っている・・・。
満足度 : 80%