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RAINBOW / On Stage (1977)

私のその後の人生を決定した一枚。死ぬときには必ずかけてくれ。

二十数年前、初めてこのアルバムを聴いたとき以上の感動を、今後私が音楽によって味わうことは絶対に無いと断言できる。そしてこのアルバムに収録されている只の一音も生涯忘れることはないだろう。とにかくこの一枚には私の頭の中にある「ハードロック」を体現する全てのエレメントが詰まっている。

John Lord 狂のオルガン弾きであった7つ上の姉(それが講じて後に Hammond 講師にもなる)が当時の我が家で恒常的に HR をステレオから垂れ流していたが、その中で私が聴いて初めてエキサイトメントを感じた記念すべき HR ナンバーが DEEP PURPLE “Burn” だった。そのほかも姉が当時日々聴いていたのは、LED ZEPPELIN, YES, CHICK COREA, LEE RITENOUR, LARRY CARLTON, EL&P, AEROSMITH, 野口五郎(笑)・・・と多岐に亘っていたが、当時私が好んで聴いていたアリスや松山千春らの曲の中でも、マイナースケールで構築された「泣き系」の曲が特に好きだったことを考えると、”Burn” で目覚めたというのは当然のチョイスだったといえる。

“Burn” はそのカッコ良すぎる好戦的な曲調や、Devid Coverdele の炎の如く燃え滾る熱き歌声はもちろんの事ながら、なんといっても一番衝撃的だったのは Ritchie Blackmore、John Lord それぞれのソロパート。クラシックの格調高さを感じさせながらも破壊的なパワーを内包した超絶なフレージングの数々が、その後の私の人生の方向性を決定してしまう礎となる事になるとは、姉はもちろん私自身も気付く由もなかった。

そしてその “Burn” のお気に入り要素の全てを Upper Compatible で備える名曲 “Kill the King” を耳にする事になったのが、本作である。その破壊的なスピード、Ritchie Blackmore の紡ぎ出すクラシカル且つテクニカルなテーマのアルペジオフレーズの美しさ・・・完璧だ!

そしてこのアルバムには更なる驚きがあった。鬼神のように叩きまくる 故・Cozy Powell、圧倒的な説得力で迫る Ronnie James Dio の存在だ。後にこの3人による「3頭政治」が崩れてしまったときには、この世の終わりとばかりに落胆したものだった。一日中何度も何度もこのアルバムに針を落としては、あまりの感動に泣きながらステレオの前で大暴れしていたのを見て、家族は心配していたんだろうなぁ。

このアルバムを機に RAINBOW は私の中で文句なく別格のステータスを築いた。彼らのアルバムはすべて好きだが、全宇宙最強のドラマティックさを誇る名曲 “Gates of Babylon” を収録する “Long Live Rock’n’Roll”、哀愁 HR の理想系を提示した “Bent Out of Shape” (“Desperate Heart” が特に好き!)に特に思い入れを強く感じる。

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