Impressions

MERCYFUL FATE / Don't Break the Oath (1983)

投稿日: 1998/02/20

泣き、暗さ、キャッチーさ、疾走感、プログレッシヴさすべてを備えた名盤。
MERCYFUL FATE は、そのシンガー King Diamond が後に結成する KING DIAMOND とともに、私が最も敬愛するバンドの一つだ。
出会いは"Melissa"。RATTのデビューミニアルバムを貸してくれた友人が、ついでに「これは訳が分からんでつまらん。おみゃーにやるわ。」と手渡してくれたのが"Melissa"だった。
「どれぐらいつまらないんだろう?」と試しに聴いてみると・・・ぶっ飛んだ!!!! あっという間に私は、ドラマティックで予測不可能な曲展開と、美しいギターフレーズ、そして狂気のヴォーカルが生み出す荒涼とした暗黒の異世界へと連れ去られてしまったのだ。
そして本作 "Don't Break the Oath"で、彼らの持つ魅力・・・悪魔的なおどろおどろしさ、北欧の水晶の如きメロディ、独特のプログレッシブな変拍子・・・の全てが一気に爆発する! その完全なる狂った暗黒世界は、この世のものとは思えぬ美しさを携えて、今なお私はそこから逃れられずにいるのである。
"Melissa"当時は「日本で MERCYFUL FATE を好きなのは、私と中山(仲の良かったメタル友達)と2人しかいないのでは!?」と思ったが、"Don't Break the Oath"で日本デビューしたころから実はカルト的な人気を誇っていることが判明して一安心。
しかしなぜこんなに MERCYFUL FATE が好きなのか、その理由は自分でも分からない。多分、その変拍子のリズムが私の心拍リズムとぴったりマッチングしているのだろう。(不整脈か!?)
それにしても再結成後は・・・余りぱっとしないなぁ。

満足度 : 96
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