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PAIN OF SALVATION / 12:5 (2004)

投稿日: 2004/02/20

スウェーデンのプログレッシヴ・メタル・バンド PAIN OF SALVATION が、2003年5月12日にスウェーデン南西部に位置する街 Eskilstuna で行ったアンプラグド・ショウの模様を収録した、アコースティック・ライヴ・アルバム。

一旦分解された既発曲に新たに書かれたパートを練りこみつつ新たなアレンジで再構成された楽曲が並ぶ3部構成のショウの、リラックスしたアダルトな穏やかさと張り詰めたダークな緊張感が分毎に主役を奪いあう一夜を覆い尽くした極限のエモーションは、この銀盤からもしっかりと漂い出し、アルコールと共に静かにこの身に染み込んでくるね。

Daniel Gildenlow による驚きの表現力に支えられたジェントルな歌唱と、それと対峙する繊細に組みあげられたコーラス、そして、その魂のこもった人声の威力を更に盛り立てる音圧に頼らないことでよりダイレクトに生命の響きを伝える各アコースティック楽器の超絶技巧が織り成す心地良い安堵とスリルの交錯が、「テクニカル・ロック」の醍醐味を存分に伝える実に芸術的な輝きに包まれているのが、PAIN OF SALVATION の支持者であることの自尊心を満足させる。

確かに、彼等のオリジナル・アルバムを聴き込んで原曲を熟知している大ファンが、その別ヴァリエーションとしてスペシャルな一夜の様子を楽しむ・・・ってな熱心なファン向けのアルバムだと思うし、その大ファンであるオレにしても「やっぱり凄かった!」と身震いしつつ「早く本チャンのアルバムでもっと凄いのを聴きたい!」という OPETH“Damnation” を聴いた時に通じるある種の物足りなさが芽生えちゃうのも事実だけど、やっぱこの彼等独特の陰のある知的な雰囲気ってのには、無条件でクラクラ来ちゃいマス。

どーしたって至高のバンドなんですわ、この PAIN OF SALVATION ってのは。(^^)

 (Feb. 22, 2004)

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