いや~、HELLOWEEN、良いアルバム作ったな。まるで彼ら自身が何かを見付けたかの如く充実した楽曲が目白押しで、全体的なバランスも（ビジュアルイメージ含めて）至極いい感じ。
その曲調、そして Andi Deris の Michael Kiske に成りきり具合が「そこまでやらんでも！」って程に狙い過ぎの "All Over the Nations" はさて置き、彼らのこれまでのスピードチューンを見渡しても悶絶級の出来映えを誇る "Salvation", "The Dark Ride"（Roland Grapow のベスト・テイク！） は聴く度にヘッドバングし、キャッチーかつ軽快にしてヘヴィさもあり、明快さと陰鬱さを兼ね備えた今後の彼らを占うほどの名曲に仕上がった "Mr.Toture" の完成度に感服し、"If I Could Fly", "I live for Your Pain" などの Andi Deris サイドの曲で炸裂する「慟哭の Andi 節」に涙するのはもちろん、"Escalation 666", "Mirror Mirror" といったヘヴィ・サイドの楽曲も凄くクールに仕上がっていて、全編飽きることなく楽しめる。聴けば聴くほど端々に新たな発見があるしね。
とにかく、デビュー16年にしてさらに未来の上昇を予感させるって、並大抵のことじゃない。（しかも一度死にかけているのに！）　だって、ライヴやったとして昔の曲よりこのアルバムの曲の方が聴きたい！って思わせるもの。イヤ、感服しましたわ。
ちなみに、超スベスベの豪華ジャケがこれまた得した気分。（嬉）