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IRON MAIDEN / A Matter of Life and Death (2006)

投稿日: 2006/09/20

現代へヴィ・メタルの礎を築いた大ベテラン IRON MAIDEN の14thアルバム。

「戦争と宗教」というテーマを軸に72分間に亘ってメタル・ドラマを繰り広げる本作は、多くの作品でラストあたりに1曲配置されてきたプログレッシヴな大作チューンをこの1枚に集積したかの壮大な作風。どこを切っても IRON MAIDEN そのものではあるんだけれども、これまでのどの作品とも意を異にする思慮深い(≒マターリした)感触が印象的だ。

それは、あたかもバンドの長きに亘る歴史の流れとそれを経て積み重ねてきたものを全て一旦断ち切り、ただただ Steve Harris の根本に流れ続ける「プログレッシヴ欲」を現メンバーで具現化したかのよう。といっても、昨今のメタル事情には全く興味がないのであろうオールド・センス、そして今や完全に枯渇した創作能力からは魅力的なプログレッシヴ・フィーリングが導き出されるわけもなく、そこには狭く浅い引き出しから掻き集めた残りカスを Kevin Shirley が丁寧に(←ここがミソ)コラージュした音塊の羅列が冗長に横たわるのみ。

これまでになく安定感と音圧に満ちた Nicko McBrain のドラミング、そして我が師 Bruce Dickinson の恐るべき溌剌歌唱・・・という実にナイスなパフォーマンスを封入しながらも、何故かバンドのケミストリーめいたモノが一ッ切伝わってこないのも面白い。(ホントは全然面白くない)
 (Sep, 14, 2006)

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