イタリア産メロディック・デス・メタル・バンドの 2nd アルバム。
デス・ヴォイスながら所々では聴き取り易い濁声でしっかり歌われるアグレッシブな楽曲は、キーボードに頼らずに各メンバーの技量が生々しくぶつかり合う非常に硬派なスタイルで、我が国の MANIPULATED SLAVES に近いかも。
デスラッシュ風味だったり正統メタルのフォーマットに則ったりしながら終始切れのよいテクニカルなツイン・ギターが叙情と激情をコントロールする様は、聴き手のヘッドバンギングしどころを良くわきまえたリズム展開とともに実に心地よく響いてくる。
ただ、サンプルで聴こえてきたメロメロな旋律美に釣られて購入を決めたことを考えると、その旋律美が実は控えめであった事実はチョイト残念・・・。
あ、今聴いてて一瞬なんだか WRATHCHILD AMERICA と同質のものを感じたぞ。