Impressions
スウェディッシュ・フォーク/ヴァイキング・デス・メタル・バンド MÅNEGARM の5thアルバム。 タイトルは "The WolfStone" の意。
リフ自体にヴァイキング精神を練り込んだ剛健な地盤はこれまでと同様に、前作MCD "Urminnes Havd - The Forest Sessions" のアコースティックな真性トラッド/フォークな作風を経たことが齎したヴァイオリン/笛/女声を程良く導入して適度な民謡臭の強化を図ったサウンドは、AMON AMARTH の無骨フィールに CATAMENIA の悲愴なヴァイキング・サイドを付加てみたら SUIDAKRA を遡って EINHERJER に大接近しちゃった・・・みたいな。(意味ワカンネー/苦笑)
シンガー Erik Grawsio (vo,dr) による、グロウルに対する比率をかなり高めた漢の哀愁満載な不器用系ノーマル・ヴォイスの旋律感が感じさせる非凡なメロディセンスと、B級ならではのデプレッシヴな荒涼感とが絡み合うそのバランスが、もしかしたらこのあたりがヴァイキング・メタルとしてのベストなのでは?・・・と思える程の絶妙な匙加減なのが超ナイス。
フォーキーな高揚感に包まれまくった #3 "En Fallen Fader", #11 "Vedergallningens Tid" あたりの佳曲を聴くに、とりあえず本作は彼らの最高傑作だと思いマス。
(Jun, 18, 2007)
満足度 : 87%