Impressions
SEPTICFLESH / Communion (2008)
投稿日: 2008/12/26
2003年に解散していたギリシャのデス/ゴシック・メタル・バンド SEPTICFLESH が再結成を果たして放つ7thアルバム。
再編を期にバンド名を SEPTIC FLESH からワンワードの SEPTICFLESH へと微調整しているが、音楽性もこれまで印象強かったゴシック要素を微量残しつつも荘厳なドラマティカで包み込んだシンフォニック・デス/ブラック色をガッツリと強調してきた。
壮麗極まりない豊かな生オーケストレーション&クワイアが重厚なバンド・サウンドとタッグを組んで作り出すミステリアス&アグレッシヴなデス/ブラック・メタルは、本当に邪神を召還しそうなほどに本気度の高い禍々しさを噴射。かつての CRADLE OF FILTH や THERION と同様のアプローチだとも言えるが、シンフォニー・パートを装飾ではなくここまで完全に楽曲の一部として機能させているという点では、過去には例が無いかも。ある意味、“シネマティック・メタル”の金字塔と呼べそうな傑作だ。
(Dec, 30, 2008)
満足度 : 86%