スウェーデン産メロディック・メタル・バンドCRYONIC TEMPLEの6th。
2008年の4thから9年もの期間を経て昨年リリースされた前作5thは、リーダーEsa Ahonen (g)を除く全てのメンバーを入れ替えての再出発作として意欲的な充実っぷりを見せていたが、それから1年という短いスパンでの登場となった本作もその前作と同じラインナップで魅力的なピュア・メタル・ワールドを繰り広げている。
初期作群で見られたガッツィーな熱さ控えめに、よりメロディアスな叙情味の方に軸足を置いた落ち着きあるスタイルとなっているが、変に奇を衒わず明快なメロディを実直に紡ぎ続ける姿はベテランらしい安定感を発している。