Impressions
NECROPHAGIST / Epitaph (2004)
ドイツ産テクニカル・ブルータル・デス・メタル・バンド NECROPHAGIST の 2nd アルバム。
いや~、凄いわ。。。(呆) ナニが凄いって、基本的には超速ブラストとヴォエヴォエ濁声がケイオティックに渦巻く「ゴア・メタル」とさえ呼びたくなる豪胆なサウンドでありながら、Muhammed Suicmez (g,vo) & Christian Muenzner (g) の超テク・ギター・チームが寝ても覚めてもスウィープ/アルペジオを連発するネオ=クラシカル・プレイが、有り得ないくらいに超ピロピロなのがメッチャ頼もし過ぎなんですわ。
冒頭の #1 "Stabwound" のイントロで炸裂する粒の超揃った端整なスウィープ一撃で感動的にノックダウン必至の、自己満足的欲を爆発させながら目まぐるしく展開するネオ=クラシカル・ブルデスは、NILE から神秘性を取り去ったその空洞部分に WATCHTOWER の不条理なテクニカルさを注入したかの実に変態性に満ちたものなんだけど、リフがほとんど単音・・・つかずっとスウィープしまくりだったりするので(祝)その音像自体が「軽快でスマート」というブルデスとしては致命的な表現が適当なものになってたり。。。が、そんな大きなリスクを犯してまでも、至高のエッセンスたる「ネオ=クラシカル」に憧れ、自らもその高みに近付こうという崇高な精神は、痛いほどこの身に迫ってきますとも!(笑)
でも、思わず INTO ETERNITY の名を想起させるプログレッシヴに流れる滑らかな高速プレイの連続が“ネオ=クラ度”的にはここ数年聴いた中でも相当に高い部類に入ると確信させつつも、オレがネオ=クラシカルなギター・ワークに求める「優美な悶絶感」にはイマイチ繋がってはいない気がするそのやや機械的なプレイの質は、後半ちょっと飽きを誘うかなぁ。
・・・って、本来はブルデスなんだから、ソコまでネオクラ的満足感を求める方がオカシイっちゅーの。(狂)
(Feb. 08, 2005)