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TOC / Loss Angeles (2004)

投稿日: 2004/02/20

初期の CHILDREN OF BODOM スタイルのデス・メトゥはどこへやら、すっかりヴァラエティに溢れたフレキシブルなメロディック・メタルを聴かせるバンドとなったフィンランドの THRONE OF CHAOS の 3rd アルバム・・・なのだが、本作からどうやらバンド名を TOC と正式に改名したっぽい。

ニュー・シンガー Tuomas Nieminen の意外にも実力派なメロディック歌唱を中心に、プログレッシヴだったり、時にはメロハー的ですらあったり、それでいて Tuomas 自身によるデス・ヴォイスをフィーチュアした元来のメロディック・デス・メタル風味も忘そうで忘れない・・・という一筋縄では行かないサウンドだけど、全編に漂ういい意味でレトロなハード・ロック感覚とキャッチーな雰囲気、そして本作から顔を出し始めたゴシック風味が、しっかりと妙な統一感を生んでいるのが凄いわ。

何をも恐れない潔さを感じさせるアレンジの洗練され具合から迸る、懐が深いとゆーか地に足のついた安定感の心地良さがリピートを誘う楽曲はどれも完成度が高いが、感動的ですらあるゴシカルなバラード #9 "Bite the Bullet"、星の数ほど数あるだろうカヴァーの中で文句なく上位に入るだろう出来の #10 "Smoke on the Water"、そして笑えるほどに真っ当なメロディック・スピード・メタルなボーナス・トラック #11 "Los Angeles, Los Angeles" らが特に印象的だな。

でも、何がこの TOC の一番の魅力かと言えば、ヴィジュアル・イメージも含め全てをシニカルにパロっちゃう斜に構えた精神性と、それを高いレベルで「音」に具現化することのできるスキルの高さだね。

 (Feb. 22, 2004)

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