Impressions
NON HUMAN LEVEL / Non Human Level (2006)
スウェディッシュ・デスラッシャー DARKANE に在籍するネオ=クラシカル・ギタリスト Christopher Malmstrom 率いるニュー・カマー NON HUMAN LEVEL のデビュー・アルバム。
かの TESTAMENT に通じる古典的なギター・オリエンテッドなスラッシュに近代デス・メタルのエクストリームなアグレッションを加味、そこに Christopher のメロディックなギター・ワークをたっぷりを塗した結果の「初期 ARMAGEDDON がもし真っ当な進化を遂げていたら」・・・的なスタイルは、申し分のない極上の旨味に満ちたもの。
DARKANE での盟友でもある名ドラマー Peter Wildoer をなんとシンガーの座に据え(そのデス歌唱自体はまぁ可も不可もなく…って感じ/汗)、Ryan Van Poederooyen (dr/DEVIN TOWNSEND BAND)、Gustaf Hielm (b/ex-MESHUGGAH Guitarist) らシーンきっての巧者が脇を固めて練られた楽曲は、これまでの鬱憤を晴らすが如くに(…って単なる推測だけどね/汗)ドラマティックに展開させまくる Christopher の泣きの叙情ネオクラ・プレイが、とにもかくにも強烈に輝いている。
この NON HUMAN LEVEL の存在意義を凝縮したかのキラー・チューン #2 "Personal Hell"、ゲスト・キーボーダー Lale Larson (ELECTROCUTION 250) とのプログレッシヴなバトルがスリリングな #5 "Instincts"、激烈にデスラッシーな突撃インパクトが弾ける #6 "Journal of a Nightmare" らのネオ=クラシカル・デスラッシュの完成系とさえ思える楽曲の合間に #4 "The Second Plane", #7 "Water" らの充実のギター・インスト・チューンを配したソロイストらしい主張も実に頼もしいよなぁ。
そんな素敵なこの NON HUMAN LEVEL、一時のプロジェクトではなく、今後の継続的な活動を激しく希望!
(Jan. 30, 2006)