Impressions

XANDRIA / Salome - The Seventh Veil (2007)

投稿日: 2007/10/20

ドイツのフィメール・フロンテッド・ゴシック・メタル・バンド XANDRIA の4thアルバム。

洗礼者ヨハネに魅せられた古代パレスチナの女性サロメの名をアルバム・タイトルに冠し、アートワークでも美貌の看板女性シンガー Lisa Schaphaus 嬢 がそのサロメに扮してはいるが、特にコンセプト・アルバムではないとのこと。

しかしながら、全編に仄かに漂うエキゾティックな中東の香りはそんなパッケージングのイメージと十分にリンクするもので、WITHIN TEMPTATION のドラマ性を更にコンパクトに凝縮したような耳触りの良さも相俟って、前作でちょっと中途半端に感じた煮詰め方が好転して徐々に良質の出汁が滲み出てきたかのよう。

やや底の浅めな八方美人的コンビニエンス感覚は相変わらずながら、Lisa タン の弱々しさを儚い危うさに転化させたムーディーなロマンティカ・ヴォイスと中心人物でもあるイケメン・ギタリスト Marco Heubaum のセンスの良さが映されたツヴォを心得た楽曲は、2ndに収録の名曲 "Ravenheart" 級の飛びぬけた一曲は見当たらずも、なんだかんだ言って高いレベルで粒揃いなんだよね。

2曲でゲスト参加してる ENTWINE, SHAM RAINMika Tauriainen (♂vo) のエモい美声もいいアクセントになってマス。

 (Oct, 04, 2007)

満足度 : 82
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