Impressions
SOBRE NOCTURNE / Serpentine Dreamweaver (2000)
投稿日: 2000/04/20
基本メンバーであるメタル・ユニット5人に加え、混声合唱団と管弦楽団を大胆にフィーチュアした壮大なるスウェディッシュ・ドラマティック・オーケストラル・ヴァイキング・メタル。
THERION や HAGGARD のようにオーケストラ・パートとメタルパートが分離ぎみのタイプではなく、ドラマティックでややゴシック調な正統派メタルを軸しながら、オーケストラルな装飾が楽曲を壮麗かつ重厚に盛り上げるって感じ。(もちろんそうは言っても、クワイヤもしくはオーケストラのみのパートもアリ)
ヴァイキング・メタルたる民族フィーリングに溢れた勇壮&悲壮メロディの充実度はカナリのもの。また、様式派であることを主張するが如く、振幅の大きな叙情ヴィヴラートを武器にエモーショナル&テクニカルに責めるクオリティの高いギター・パートも聴きどころ。
ただ、デス声、普通声(ちょいと情けない/苦笑)、男声合唱、女声ソプラノソロ、女声合唱、そして全員での壮大なクワイヤ・・・と盛り沢山の歌唱パートが楽曲に多様な表情をつけながらも、入れ替わり立ち代わりがめまぐるし過ぎてその焦点をボヤけさす諸刃の剣となっていのが難しいところやね。装飾ばかりでなく、もうちょっと楽曲が強ければ弱点に感じないんだろうけど。
ちなみに中心人物 Stefan Lundgren は NECROMICON のギタリスト、そしてドラマー Kim Arnell は MORIFADE のメンバーでもある。
満足度 : 80%