Impressions

ARKHE / Arkhe (1998)

投稿日: 1998/06/20

「第69回 DREAM THEATER そっくり大賞(司会:あのねのね)」なんてのが開催されたら、この ARKHE なるイタリアのバンドが100%間違いなく大賞を受賞することでしょう。世界中に「 DREAM THEATER タイプ」と冠されたバンド多かれど、ここまでパッと聴きクリソツなのはこの ARKHE が初めてだ。曲の展開/雰囲気、各楽器の音色、プレイの特長が激似というだけでも驚きに値するのに、さらに驚嘆させられるのがシンガー Pino Tozzi の 歌唱だ。もう「タイプ」ってなレベルではなく、発声はもとより息の抜き方からピッチが移行するタイミングまで James Labrie そのもの。 RipperRob の似かたなどメぢゃない。「影武者」として立派におまんま食っていけるッス。
あ、言うまでもないですが、いくら「クリソツ」でも、リズムの切れと曲作りの妙は本家の足元にも及んでいませんのであしからず。とはいえ、テク・安定感は軽~く水準を上回っているので、本家から明快なキャッチーさを少し減らしたそこそこスリリングな超テク・プログレ・メタルとして、意外と楽しめます。

満足度 : 76
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