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EMIR HOT / Sevdah Metal (2008)

投稿日: 2008/05/20

東欧ボスニア・ヘルツェゴヴィナ出身、現在は英国ロンドンに拠点を構えるギタリスト Emir Hot の1stソロ・アルバム・・・って、バイオを読んで椅子から転げ落ちた。なんとこの Emir Hot、1998年に名盤 "Deserted Land" を一枚リリースして消えたあの様式派メタル・バンド NEON NIGHTS のギタリストぢゃん!? (驚)

そんな経歴的な驚きも然ることながら、実際の内容の素晴らしさにはそれ以上に驚かされた。安心を誘う古臭さを含有したネオ=クラシカルな欧風メタルをベースに、中央・東バルカン地方のトラッド・ミュージック "Sevdah" のエスニックな色彩を大胆に融合させた個性的な音像は、実にユニークかつ刺激的。喩えるならば、かの Steven Anderson の名作 "Gypsy Power" をヴァージョン・アップさせた様・・・とでもいうべきか。

NEON NIGHTS で俺を悶絶させていた絶妙なクラシカル=センスをこの10年の間に自らの血統と向き合いながら研ぎ澄ました Emir の非凡な才能に震えるのはもちろん、彼をサポートする John West (vo/ex-ROYAL HUNT, ARTENSION, etc.), Mike Terrana (Dr/MASTERPLAN, AXEL RUDI PELL, ex-RAGE, ARTENSION, YNGWIE MALMSTEEN, etc.) の両名が、それぞれ自身の近作の中ではベストに近いパフォーマンスを提供しているのが本作の強みだ。

特にシンガー John West においては、全盛期の神懸った張りこそ期待できないものの、ついついスピーカーのこちら側で「イ゛ヤ゛~~~~~!」と反復させられるような威力のあるハイトーンを久々に連発しているのがメッチャ嬉しいんですけど!

エキゾチックなギター・イントロに導かれて炸裂するスリリングなドライヴィング・チューン #2 "Devils in Disguise"、極上の疾走チューン #4 "Skies and Oceans"Mike Terrana のドラム・ソロをフィーチュアした(笑)トラッド・ベースの11分超の大作 #5 "Sevdah Metal Rhapsody"EmirJohn の泣き泣きな相乗効果がヤヴァい秀作バラード #6 "Stand and Fight"、前述の Steven Anderson"Gipsy Fly" と同じ元ネタな #8 "Hora Martisorului"、そしてクラシカルな疾走っぷりに悶えて絶命寸前の #9 "Land of the Dark"・・・と、聴きどころ満載な本作、ここまでの文章の長さ(&ウザさw)から簡単にお察しいただけるように(汗)今のところ2008年度 No.1 な勢いでチョー気に入ってます。(May, 20, 2008)

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