Impressions

ARJEN ANTHONY LUCASSEN'S STAR ONE / Spece Metal (2002)

投稿日: 2002/06/20

自身のメイン・プロジェクト AYREON をはじめ、ロリ少女を主役に据えゴシック色を打ち出した AMBEON、そして最近では Lana Lane & EriK Norlander とのコラボレートにも忙しいオランダのワーカホリック・ギタリスト/クリエーター Arjen Anthony Lucassen の新たなプロジェクトがこの STAR ONE
「Blakes 7」という TVSF シリーズにインスパイアされたという本作は、タイトルやアート・ワークからは近未来的な香りが強烈に漂ってはいるものの、その音楽自体からのスペーシーな香りの発散は意外なほど程々に押さえられている感触で、その楽曲からは NIKOLO KOTZEV'S NOSTRADAMUSThe Rock Opera Nostradamus に近いものを感じたな。
Russel Allen (SYMPHONY X), Damian Wilson (THRESHOLD), Dan Swano (EDGE OF SANITY, NIGHTINGALE) という3人の男性シンガーと、それに華を添える女性シンガー Floor Jansen (AFTER FOREVER) らによるドラマティックな歌唱と、Jens Johansson (STRATOVARIUS), Erik Norlander (LANA LANE, ROCKET SCIENTIST), Gary Wehrkamp (SHADOW GALLERY) というゲスト・インストゥルメンタリストの魅惑のプレイが舞う、シンセで壮麗に飾られた大仰かつ緻密なプログレッシヴ風味満点のハード・ロックは、一聴しただけで AYREON の創作者と同一人物の手による作品であるという事を確信させながらも、全編を覆うヘヴィで骨太な「メタル感」が驚きの感情を運んでくる。
近年ではアンサンブル・コントローラーに徹していた感のある Arjen Anthony Lucassen の姿に慣れつつあったこの身としては、VENGEANCE 以来久々にここまでメタル色の強い作品を創ってくれた事実にはただただ喜ばずにいられないわ。
今回買ったブック型 Limited Edition に付いてた Disc-2 に収録された "Hawkwind Medley"(違和感なく楽しめる!)聴いてて、Arjen Anthony Lucassen のコレまでの作品で感じられた独特の浮遊感や乾いた泣きフィーリングの源が判った気がしたのも大きな収穫。
それにしても Ed Warby の手数の多いダイナミックなドラミング・・・超好みッス!

満足度 : 86
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