Impressions
SIX MAGICS / The Secrets of an Island (2004)
投稿日: 2004/03/20
南米はチリから登場したシンフォニック・メタル・バンド SIX MAGICS の 2nd アルバム。
2本のギターに加えピアノ奏者を擁する若き6人組が、壮麗なクワイアを中心に弦楽や笛、ピアノ、そして女声から果てはデス声までもを繰り出して奏でるファンタジックなオーケストラル・メタル・サウンドは、予想に反して意外にもまともにまとまったもの。(失礼)
いや、マジでイントロダクション #1 "The Secrets..." に続いて #2 "Chaos and Fury" で「RHAPSODY に感化された THERION」か 「箍(たが)の外れた THY MAJESTY」かという疾走クワイアを耳にした瞬間は、かなりビビったですわ。
いかにも辺境なマイナーなバンドっぽさ丸出しのドタバタさは確かに存在しているものの、しっとりとした悶絶感が漂う静のパートの美味しさやリード・ギタリスト Erick Avila の難易度の高そうなネオ=クラシカル・フレーズをしっかりと弾ききる実力、そしてなにより全体をシネマティックに構築するそのセンス&力量は、この SIX MAGICS が只者ではないという認識をしっかりと植え付けてくれましたデス。
その他本作についての詳細は、本作のライナー・ノーツをご執筆なさった先生が運営なさってるサイト(http://www.xametal.net/)を参照するなり、先生を質問責めにするなり、ご自由にどぞ。(笑)
(Mar. 29, 2004)
満足度 : 82%