Impressions
SERPENTINE / A Touch of Heaven (2010)
投稿日: 2010/05/17
元 SHY 〜 現 TNT の実力派英国人シンガー Tony Mills をフィーチュアしたUKメロディック・ロック・バンド SERPENTINE のデビュー作。
こ、これは・・・“初期 SHY 度”、メッチャ高いやんけ!(驚嬉) SHY 脱退後、様々なバンドやプロジェクトで歌い、先頃も CHINA BLUE や STATE OF ROCK などハイペースなリリースが続いている Tony だが、本作にはその間に残されたどの作品よりも初期 SHY ファン(≒俺w)が Tony に求めるものが詰まっている。
当時の SHY と比較してしまうと、この SERPENTINE の方には JOURNEY や TOTO に通じる都会的な洗練を強く感じることができるが、英国らしい湿った哀愁と決して煮え切ることのない微妙な爽快さが交互に顔を出す瑞々しい楽曲と、透明感に満ちたハイトーンを伸びやかに響かせる Tony の素晴らしい歌唱とのマッチングが生んでいる空気感は、まさに当時得ていた感触そのものだ。
俺を含め、永遠に Tony に初期 SHY の幻影を追い求めるだろう頑固なファンの溜飲を下げること必至の納得の一枚かと!
満足度 : 88%