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DREAM THEATER / Awake (1994)

投稿日: 1999/01/20

衝撃のデビュー・アルバム "When Dream and Day Unite" を新宿レコードで初めて手に取ったとき、その謳い文句は「QUEENSRYCHE タイプ!! Good!」だったと思う。

それが今では「DREAM THEATER タイプ!」と冠されるまでになったのは、とにもかくにも感慨深い。

テクニカルな演奏と分かりやすいメロディの共存、スラッシュ・メタルをも想起させるガリッと刻むリフの持つパワーと美旋律の柔らかさのコンビネーションの良さが新鮮な感動を運ぶ "When Dream and Day Unite"。そして James LaBrie を加えて、さらにテクニカルで/美しく/明快な Heavy Metal に 仕上げた究極の名盤 "Images&Words" の両作品とも、このコーナーで取り上げてもおかしくないほど私に衝撃を与えた、非の打ち所のない素晴らしい作品であった。

そのうえで、この "Awake"。本作は、バンドの新しい目覚めであると同時に、私の中にある新たな血の目覚めでもあったようだ。

DREAM THEATER というバンドは、曲を印象的に仕上げるのが実に巧い。曲のフックとなるフレーズを、手を変え品を買えその曲中にさりげなく配置して伏線を張っておき、後でそのフレーズがメインでガガーン!と来たときに「ウオーッ」となるのだ。

本作ではそのテクニックが今まで以上に多用され、得も言われぬ快感を味わうことが出来る。
前作までで目立っていた「お行儀のよい」部分に取って替わった「暗く陰うつでそれでいて美しい耽美な香り」が発する、暗黒系不条理プログレの「凄み」は、DREAM THEATER 特有のバランスのよいメロディック・ロック・センスと見事なまでに融合し、他に類を見ない官能的な音を聴かせている。

出口のない迷宮をさまようが如くの不条理な「グリグリ」さ、そして感動さえ覚える流麗なメロディが複雑に絡み合った楽曲を、メンバー以外の誰をも寄せ付けないほどの超テクニカルさで奏でる超絶なスリルを表現できる言語は、この自然界には存在しない。

また、このアルバムで聴ける重量感溢れる密度の濃い音作りでありながら、すべての楽器の質感までもが感じ取れるクリアなサウンドは、ROCK 史長かれど、究極のクオリティを誇っている。

今の私の嗜好に完璧にフィットする究極の一枚。

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