ブラジル出身のメロディック・パワー・メタル・バンドVANDROYAの2nd。
デビュー作の完成度の高さに驚かされたが、それから約4年ぶりとなる本作も抜群の安定感を見せている。紅一点の女性シンガーDaísa Munhoz嬢がパワフルに絶唱する情熱的なメロディを技巧的演奏に乗せてプログレッシヴに疾走させる様は、まさに“女性版ANGRA”と喩えていいだろう。スタイル的には他の同系のブラジル勢との差別化にやや欠けるのは正直なところながら、美しくも力強いDaísaの大きな存在感、そして多彩な表情を見せる楽曲の面白さで、聴き進める度にグイグイと惹き付けられる。