Impressions
名作『Crusader』(1984)を想わせるアートワーク(同じPaul Raymond Gregoryの手による)も印象的なSAXONの23作目。
ここに来てACCEPTにも通じるジャーマン・メタル的とも言えるソリッドな剛健さも強めながらさらにメタリックにロックしまくるサウンドは、老いて益々ハリツヤを増した感のある驚愕ヴォイスを聴かせるBiff Byford (vo)らメンバーがとうとう70代に突入したとは信じ難いほどにヘヴィ・メタルど真ん中を爆走。Nigel Glockler (dr)とか、70歳でそのドラミング続けたら死んじゃうんじゃないかと心配になるレベル。(笑) #1 "Carpe Diem (Seize the Day)", #6 "Super Nova", #10 "Living on the Limit"らのスピーディーな曲にもちろん燃えつつ、"Crusader"のアンサーソング的にも感じる重厚な#3 "The Pilgrimage"がジワジワいいね。
20th『Sacrifice』(2013)以降プロデュースを手掛けているAndy Sneap (g/ex-HELL, SABBAT)による、深みとシャープさを併有する明解なプロダクションも相変わらず見事だ。
満足度 : 85%