Impressions
かつて北欧メタル・メイニアの絶大な支持を得ていたスウェーデンの ALIEN が再結成して10年振りにリリースした通算 5th アルバム。
その作風は、例えば ERIKA の名盤 "Cold Winter Night" に入っていてもおかしくないような初期に通じる北欧色を感じさせる曲がありーの、BON JOVI が 1st 以来正統な進化を遂げていたらこうなっていただろう的な大陸系哀愁ハード・ポップもありーの、それでいて初代シンガー Jim Jidhed (vo) のメイン・ストリームな声質が想起させる Joe Lynn Turner や Glenn Hughes のソロ作に通じる最大公約数的王道ハード・ロックな味わいが強い・・・ってな、やや散漫な感じ。
・・・ではあるんだけど、悪い意味で枯れ果ててしまったかの衰えを隠せなくも、染み付いた北欧プレーヤならではのクラシカルな手法で叙情を紡ぐ Tony Borg (g) が弾き出すちょっとしたオブリガードに悶絶しちゃったりするのよね。(^-^;
いや、そういった細かい嬉しさを探るまでもなく、ちゃーんと聴くとホントいい曲もあるし、単なるノスタルジーではない「これから始まる ALIEN 第二章」を期待させる好盤ではありマッスル。
(Oct. 21, 2005)
満足度 : 80%