Impressions
MEAN STREAK / Declaration of War (2011)
スウェーデンの'80sリヴァイヴァル型メタル・バンド MEAN STREAK の2ndアルバム。
'80sといっても最近トレンドなレトロなスタイルではなく、「リアルタイムでNWOBHMを通過したオッサン達その感性を持ち込んだ現代欧風メタル」といった風情の、DREAM EVIL, HAMMERFALL や NOCTURNAL RITES らにも通じるヘヴィ・メタリックなエッジが効いたサウンド。
楽曲的には前作よりも幾分「90年代の JUDAS PRIEST」的な剛性を増した印象を得つつも、シンガー Andy LaGuerin のイイ〜感じのヘナチョコ歌唱(褒めてます)とキャッチーとも言えるクサッいメロが運んでくる前時代的な魅力はしっかりと健在。そしてもちろん、この MEAN STREAK が最も俺を魅了するいかにもスウェディッシュな様式系ギター・プレイが満載なのもタマラン〜。
本作では、前作ではゲスト扱いで大半のソロをプレイしていた Patrik Gardberg (SOLUTION .45, ex-DIVINEFIRE, TORCHBEARER) が正式メンバーにラインナップされるとともに SOILWORK の2008年の来日時にサポート・ギタリストとして参加していた David Andersson も加入し、超強力ツイン・ギター体制で弾きまくるわ弾きまくるわ! どちらも激ウマレベルなんだけど、特に Patrik の真性ネオクラーらしい粒揃いの良いファスト・プレイには卒倒しまくりス。
ってことで、このリリースに合わせた超ナイスなタイミングで実現した、1月30日代官山UNITでの ENFORCER とのカップリング来日公演も観に行ってきたので、ついでにこの場でチョロっと。
いや〜、これがかなり良かった! かつての STORMWITCH を彷彿させる様式系衣装に身を包んだだらしな〜い体型のヲッサン達の(いい意味で)時代遅れな「'80s崩れ」的アピアランス、そしてその印象をさらに強める Andy のヘナチョコ歌唱が醸しだす「アノ時代」の雰囲気と、それに反比例するようにハイパーなスゴ技を繰り出す前述の強力ギター・チームの存在感がメタリック&キャッチーな楽曲の中でスパークするショウには、「ヘヴィ・メタルの醍醐味」が満載でしたとも。
注目の両ギタリストは、David も十分に技巧派だったけど、やっぱ Patrik が発するスウェディッシュなネオクラ風味に終始ビビッと来まくり。DIVINEFIRE で観た時にも凄いと思ったけど、さらに悶絶度増してたな。
そうやって実際にライヴでの立ち姿を体感した後でまた改めて本作を聴くと、音だけだとやや希薄な「'80sっぽさ」が脳内補完で増強されてさらにいい感じ〜♪